「スタートアップ×常勤監査役職」転職マーケット事情(2024/11 ver.)
昨今のスタートアップにおける常勤監査役採用のトレンド
2022年頃に一時市場の様子見から求人数が減じた状況から比較をすると、転じて採用は再開、求人数(上場準備企業数)も増加している傾向です。
以下はタイムリーな現状が把握できる資料です。
常勤監査役の報酬傾向
ざっくりのレンジではありますが、以下のような年収レンジでの提示やオファーとなります。尚、未上場スタートアップのものです。
また、こちらが弊社の支援実績(一部抜粋)です。
よくご質問をいただく内容である、SO(ストックオプション)の有無に関しては、各企業や主幹事証券等によって考え方が変わってくるので要確認です。
求められるスキル・経験(監査役経験者の募集)
では、経験者への求められているスキル・経験はどのようななものがあるのでしょうか?弊社でお預かりしている求人票を参考に、各社の募集要項をまとめてみました。
必須要件に関して
やはり上場会社での内部監査職や監査役経験は必須であり、監査役として経営層とのコミュニケーションに長けていらっしゃるバランス感が求められます。また事業内容が特殊のケースは、それに近しい経験を求められます。
歓迎要件に関して
こちらになってくると各社の課題感によって特殊な内容も出てきます。
とはいえ、近しい領域に居ていただくと安心感があるようです。
求める人物像に関して
経験豊富な方となってくるとそれなりに自身の仕事のスタイルが固まっていらっしゃるケースも少なくないため、同要件に関する相談もあります。
記載の通り、バランス感覚と役割を理解したスタンスが大事です。
求められるスキル・経験(未経験の募集)
では、今回が初めての監査役へのチャレンジとなる方に求められているスキル・経験はどのようななものがあるのでしょうか?
必須要件に関して
公認会計士資格をお持ちの方がやはり人気です。次いで内部監査経験のイメージです。
歓迎要件に関して
必須要件を満たしている上で、経営者と組織との相性が重要視されることが多い印象であるため、歓迎要件は比較的あっさりしています。
また、ダイバーシティを意識した上での採用を検討される企業様からは、「女性の会計士方」のニーズをいただくケースも多くあります。
常勤監査役の働き方に関して
こちらも多く問い合わせをいただきます。「常勤」と記載されているものの、常勤性とはどの程度なのか?というものです。
結論としては、各社の考え方と主幹事証券や監査法人の色が出やすいところとなっている。という回答になるため要確認ではあるのですが、傾向を以下にまとめます。
微妙に各社異なるものの、選考過程のコミュニケーションによって変更される場合もあるため、ご自身のライフスタイルと併せてご検討いただくとよいでしょう。
当然これ以上の働き方へ変更するのも可能ですし、IPOが差し迫ってくると稼働量も当然増えてきます。
最後に
ここ数年のIPO数の増加により、常勤監査役のニーズは日に日に高まっています。そして必要不可欠な役割であるため今後も益々ニーズは高まっていくことが予想されます。
成長に向けて数多くの課題解決を経営チームと信頼関係を築きながら並走して行い、会社および社会に貢献する。この充実感は何者にも代え難い経験であることは間違いありません。
とはいえ、なんだかんだ結局は経営者との相性が大事という部分は最も大事な企業選定の要素です。弊社としては是非とのそのような定性面でのサポートができればと存じております。
カジュアルなキャリア相談でも全く問題ありませんので、ご興味のある方は是非ともお気軽にこちらまでご連絡ください!
それでは、今後更新があった際にはすぐに新たなマーケット情報をお届けして参ります。